一般向けの情報提供です
医師による監修は受けていません
眠気と目のつらさを同じ症状として片づけない
寝不足の朝は目を開けているのがつらいと感じることがあります
しかし眠くてまぶたが重いことと 目が痛い 乾く 物が見えにくいことは同じではありません
睡眠不足は日中の眠気や疲労 判断力の低下などと関係しますが 目の症状の原因を一つに決める材料にはなりません
「寝不足だから」とまとめる前に どこがどのようにつらいかを分けてみましょう
日本眼科学会は眼精疲労について 休息や睡眠で十分に回復しない目や全身の症状として説明しています
度の合わない眼鏡や目の病気など さまざまな背景が考えられます
睡眠を取っても残る不調を努力不足と捉える必要はありません
逆に一晩で少し楽になったとしても それだけで眼科の検査が不要とわかるわけではありません
見え方の異常が続く場合は 休めたという感覚とは別に相談してください
例えば眠気は昼には軽くなったが右目の痛みは残るという場合は その違いが説明に役立ちます
目の乾きと頭痛が同時にある時も 頭痛を目のせいと確定せず双方の経過を伝えます
全体の整理には 疲れ目と眼精疲労の違いも利用できます
この記事の睡眠の工夫は眼科で行う原因確認を置き換えるものではありません
眠れた日と眠れなかった日のどちらにも同じ症状があるなら そのことも受診時に知らせましょう
睡眠時間は成人の目安と自分の休養感を合わせてみる
厚生労働省の睡眠ガイドは成人について 6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保するよう勧めています
これは6時間さえ眠れば全員が十分という合格ラインではありません
必要な時間には個人差があり 日中の眠気や睡眠で休めた感覚も合わせて考えます
他の人が短時間で元気に見えることを理由に 自分の睡眠を削る必要はありません
確認する時は寝床にいた時間と 実際に眠っていたおおよその時間を分けます
長く横になっていても 眠れずに起きていた時間が多ければ同じ意味にはなりません
一方で睡眠時間を伸ばすためだけに 眠気がないまま早くから寝床で待ち続ける方法も適切とは限りません
時間を確保できない問題なのか 確保した時間に眠れない問題なのかを見分けることが 次に相談する内容へつながります
この成人向けの目安を子どもや高齢者へ一律に当てはめないでください
年代や持病によって確認したいことは異なります
家族が長く眠っているから起こすべきだと判断するより 本人が休めているか 日中に困っているかを聞くことから始められます
睡眠時間を測る機器の表示にも誤差や限界があり 数値と体感が違う場合は両方を医療者へ示せます
数字をそろえるために生活を急に変えるのではなく どんな状態が続いているかを共有しましょう
睡眠が削られる場所は一日の予定から探す
寝不足を見直す時は 就寝時刻だけを早めようとするより 起床から就寝までの予定を大まかに並べると理由を探しやすくなります
通勤 仕事 家事 介護 子どもの世話など動かせない時間が多い人もいるでしょう
最後に残った時間だけを睡眠へ割り当てると 用事が増えた日に必ず睡眠が短くなります
どの用事を動かすには誰の協力が必要かまで考えると 相談先が具体的になります
記録は分刻みにする必要はありません
帰宅時刻と最後の仕事が終わる時刻 起床予定を書くだけでも 休める時間がどの程度残っているかを見られます
休日だけ大きく遅く起きるなど 平日との違いも添えられます
ただし寝不足の翌日に予定を埋めて無理に活動し続ける必要はありません
強い眠気がある時は安全を優先し 運転や危険な作業を続けないようにしてください
夜のスマホが長くなる場合には 用事を終える段取りを扱った 寝る前のスマホを使い終えるための工夫も役立ちます
画面を減らしても仕事の終了が変わらないなら 業務量や連絡対応の相談が必要かもしれません
本人がもっと頑張れば休めるという考えに寄せず 個人で調整できることと家族や職場の協力が必要なことを分けます
一度に全部変えるより 毎日睡眠を押し出している用事を一つ選び 誰と調整するかを決めましょう
朝の乾きは睡眠時間だけでなく目の状態も伝える
十分な睡眠はドライアイの生活上の配慮としても紹介されています
ただし目が乾く原因は睡眠時間だけではありません
朝のゴロゴロ感や赤み しみる感じが続くなら 眠る前後の状況を含めて眼科へ相談してください
眠った時間を増やしたら必ず涙の働きが元に戻るとは言えません
米国国立眼研究所もドライアイへの対応では目の状態に応じた治療と生活の見直しを案内しています
診察には朝だけ気になるのか 一日中続くのかを伝えられます
エアコンや扇風機の風が顔へ当たっていたか コンタクトをどう扱っていたか 使っている点眼薬は何かも説明できます
コンタクトは眠る前の取り扱いを製品と眼科の指示に従い 疲れて外せなかったことがあるなら隠さず話しましょう
目の痛みと視力低下が重なる時は緊急の受診が必要です
外して休めば必ず戻ると思って長く待たないようにします
起きてすぐ何度も目をこする 強い清涼感のある製品で眠気を飛ばすといった対応を習慣にしないでください
点眼は眠気をなくして安全に働けることを保証するものではありません
眼鏡へ替えられる準備や作業時間の相談はできますが 痛みを隠して無理を続けるための準備にはしません
目の乾きや異物感を眼科で伝えるための確認項目を使う場合も 自己診断の点数にせず説明の補助とします
治療中の目薬を寝不足の程度に合わせて増減しないことも大切です
眠る場所の暑さや音は家族と共有して調整する
寝床に入っても暑い 寒い 音が気になるという場合は 睡眠時間の予定だけでは解決しないことがあります
睡眠ガイドは温度や音 光を含む環境づくりを勧めています
自分が横になる位置で空調や生活音がどう感じられるかを確認しましょう
家族にとって快適な設定が全員に合うとは限らないため 部屋の使い方や寝具で調整できる部分を話し合えます
乾きが気になるからと暑い夜に空調を止めて我慢する必要はありません
温度を保ちながら顔への直風を避けるなど 室温と目の不快感を別々に扱います
寝具を増やしたり減らしたりする場合も 寝返りを打ちにくくなっていないかを確かめます
加湿器を使うなら製品の管理を守り 湿度を高くすればよいと過剰に運転しないようにしてください
目の症状が続く場合は環境の変更だけで様子を見続けず眼科へ相談します
音への対策は何がいつ聞こえるかを具体的にします
早朝の家事の音なら時間や場所を調整できるかもしれません
耳栓や遮光用品を使う場合も 家族の呼びかけや必要な警報を受け取れるかを含めて選びます
本人が眠れないことを責め合うより 生活時間が違う中でできる変更を一つずつ試せます
高価な寝具へ買い替える前に 気になる条件と使用中の困りごとを整理しましょう
環境を変えても眠れず支障が残る場合は 次の用品を探すだけでなく医療機関への相談につなげられます
参照:厚生労働省|健康づくりのための睡眠ガイド2023(令和6年9月一部修正) / 米国国立眼研究所 NEI|Dry Eye / NHS|Insomnia
カフェインや寝酒で眠気と不眠を行き来させない
寝不足で仕事がつらい時に コーヒーやエナジードリンクを繰り返し飲む人もいるでしょう
カフェインは覚醒に働く一方 遅い時間の摂取などが眠りの妨げになる場合があります
効き方には個人差があり 一杯なら全員に問題がないといった決め方はできません
寝つきが気になる時は何をどの時間に飲んだかも振り返ります
コーヒーだけでなくお茶やそのほかの飲料に含まれる分も表示で確認できます
記録するなら商品の名前や容器の大きさを控えるだけでも相談の助けになります
目が疲れた時に飲んだものと 夜の寝つきの変化を一緒に見せられます
眠気を感じなくなったことを 睡眠不足が回復して安全に運転できる証拠にはしないでください
強い眠気がある時は飲み物で押し切るのではなく 休息や業務の調整が必要です
持病や服薬がある人は医師や薬剤師へ飲み物や市販品の使用も含めて相談できます
眠るためのお酒も勧められません
飲酒で一時的に寝つきやすく感じても 夜中に目が覚めるなど睡眠の質を損なうことがあります
眠れない夜の対策として量を増やしたり 睡眠の薬と自己判断で組み合わせたりしないでください
飲まないと眠れないと感じる場合は そのことを医療機関へ伝えられます
仕事中の眠気をカフェインで抑え 帰宅後の不眠をお酒で抑える流れになっていないかを見直すと 相談したい生活上の課題を具体的にできます
仮眠と画面から離れる休止は役割が違う
画面を閉じて目を休める時間と 睡眠不足を補うために眠る時間は同じではありません
目を閉じて数分過ごしたから前夜の不足が解消したとは判断できません
一方で画面から離れる休止には 見続ける作業や同じ姿勢を中断する意味があります
眠気がなくても長い画面作業を区切ることは考えられます
休み方を選ぶ時は 何を休ませたいのかを分けてみましょう
日中の短い仮眠が役立つ場合はありますが 昼寝の取り方は夜の睡眠や勤務形態によって相談したい点が変わります
長く遅い時間に眠った後で夜に寝つきにくくなる人もいます
既に不眠の治療を受けている人は一般的な昼寝の助言より治療先の指示を優先してください
眠るために休憩時間を確保できる職場なら 休む場所と復帰のタイミングを周囲と確認できます
機械の監視や運転など中断できない仕事を自分の判断だけで止めないようにします
休止中もスマホで動画を見ているなら 目には近くを見る作業が続きます
画面を置いて立つ 安全な場所で姿勢を変えるなど 別の動作を組み込む案があります
仮眠から起きた直後にぼんやりする場合も 無理に重要な操作へ戻らず職場の安全手順に沿って対応してください
休んでも強い眠気が残り 同じ困りごとが毎日続く時は医療相談が必要です
何分眠れば必ず安全になるという時間を自分で設定せず 実際の眠気と仕事内容を含めて判断を仰ぎます
参照:厚生労働省|健康づくりのための睡眠ガイド2023(令和6年9月一部修正) / NHS|Insomnia / 厚生労働省 e-ヘルスネット|快眠と生活習慣 / 日本眼科医会|パソコンと目
介護 育児 交替勤務では眠る機会を人と分担する
夜に何度も起こされる生活では 早く布団へ入るという助言だけでは眠る時間を確保できません
介護や育児の対応を誰がどの時間に行っているかを整理し 交代できる部分があるか相談します
頼れる人がいる場合は「眠れていない」だけでなく どの対応で何度起きるかを説明できます
本人の工夫で解決できないことを一人で抱え込まず 支援窓口や医療者にも生活の状況を伝えられます
分担する時は休む人が結局すべての呼び出しを気にしていないかも確認します
交代する相手が判断に迷う場面と連絡が必要な条件を整理しておくと 休む時間の見通しを作りやすくなります
介護や子どもの健康上の対応は担当の医療者から受けた指示を守り 必要な世話を減らして睡眠を確保しようとはしません
日中に休める時間があるか 勤務や家事の負担を軽くできるかも含めて考えます
全員に同じ一日の予定を当てはめる必要はありません
勤務時刻が変わる交替制勤務では 睡眠と体内時計の調整に特有の難しさがあります
厚生労働省は不眠や休養感の低下 業務中の眠気が続いて支障がある場合の受診を勧めています
夜勤回数や勤務間隔を示し 休息できる時間と職場での仮眠の扱いを相談してください
日勤者向けの起床時刻を無理に守った結果 さらに睡眠を削ることは避けます
目の症状が重なっている場合は画面作業の内容も添え 勤務の相談と眼科での確認を必要に応じて並行できます
時間を確保しても眠れない時はいびきや夜間の様子も相談する
寝つけない 夜中に何度も起きる 朝早く目が覚めて戻れない状態が続くなら 睡眠時間を取る工夫だけで済ませないでください
日中の集中や仕事に支障がある場合も かかりつけ医などへ相談できます
不眠には生活条件だけでなく病気や薬などが関わることがあります
自分で眠れる性格ではないと決めつけず いつから続いているかと生活への影響を伝えましょう
大きないびきや眠っている時の呼吸の停止を指摘された場合は その情報も重要です
睡眠時無呼吸では寝ている間の呼吸の問題に加えて 日中の強い疲れや集中しにくさ 朝の頭痛などがみられることがあります
寝床に十分長くいたから病気ではないとは判断できません
家族に言われたことはわかる範囲で伝え 医療機関で必要な検査を相談してください
録音アプリの判定だけで病気の有無を決めることはできません
既に睡眠の治療を受けている方は 薬や機器の使いにくさも担当者へ伝えます
CPAPなどを使っていて不快感があっても 自分で設定を変えたり治療を止めたりする前に相談してください
目の乾きが重なる場合は機器を使った時の状態を説明し 必要なら眼科でも確認を受けられます
市販の睡眠改善薬やサプリを重ねる前にも医師や薬剤師へ尋ねましょう
不眠の相談は睡眠薬をもらうことだけが目的ではなく 原因と生活条件に合う対応を考える機会です
受診には睡眠の経過と目の症状を別の行で持っていく
診察用のメモを作るなら 睡眠と目の症状を別々の行へ書くと説明しやすくなります
睡眠の行には眠る予定と実際の経過 起床後の休めた感じ 日中に困った眠気を残します
目の行には痛み 乾き かすみがいつどちらの目で起きたかを書きます
一つの原因へまとめなくても 医療者が必要な情報を確認する助けになります
詳しい記録がない場合もそのまま相談して構いません
眼科では使用する眼鏡やコンタクト 点眼の情報を示せます
睡眠の相談では服薬 飲酒 カフェイン 勤務時間なども聞かれる場合があります
複数の医療機関へかかるなら それぞれで受けている治療がわかるようにしてください
目の不調が改善しても強い眠気は残るなど 受診後の変化も別々に報告します
強い眼痛や急な視力低下が起きた時は記録の完成を待たず連絡し 突然見えなくなった場合は救急へつなぎます
今夜変えられることを一つ選びつつ 原因の確認が必要な症状は医療機関へ相談します
睡眠の予定を整えることと通院は同時に進められます
アイケアサロンでのリラクゼーションは眠る機会を日常に確保することや 不眠症 目の病気への医療を代わりに行うものではありません
施術で短時間休んだことを理由に夜の睡眠を削ったり 痛みの受診を先延ばしにしたりしないでください
休養が取りにくい事情を含めて周囲へ相談し 続く症状は適切な窓口へつなげることが大切です
参照:NHS|Insomnia / NHS|Eye pain
相談前に確認したいこと
- 残る目の症状には睡眠以外にどんな確認が必要ですか
- 眠る時間と日中の眠気の記録からどこへ相談するのがよいですか
- 交替勤務や介護で休む時間が取りにくい場合に何を調整できますか
急な症状があるときは 記録をそろえるために受診を遅らせないでください
よくある質問
6時間寝れば目の疲れは取れますか?
6時間以上という成人の目安は 全員の目の疲れが取れる保証ではありません
必要な睡眠には個人差があり 目の病気など別の原因もあるため 症状が残る時は眼科へ相談してください
眠る時間を取っても日中に強く眠い時はどうすればよいですか?
時間だけでなく眠りの状態を確認する必要があります
続く眠気やいびき 呼吸の停止を指摘された場合などは医療機関へ相談し 眠い状態で運転や危険な作業を続けないでください
サロンで眠れたら睡眠不足の対策になりますか?
サロンでの休息は日常の睡眠確保や睡眠障害の診断・治療を置き換えるものではありません
目の症状や不眠が続く場合は医療機関へ相談します
参考情報
- 厚生労働省|健康づくりのための睡眠ガイド2023(令和6年9月一部修正)
- 日本眼科学会|眼精疲労(目の疲れ)
- 米国国立眼研究所 NEI|Dry Eye
- NHS|Insomnia
- NHS|Sleep apnoea
- NHS|Eye pain
- 厚生労働省 e-ヘルスネット|快眠と生活習慣
- 日本眼科医会|パソコンと目
参照確認日:2026-09-07
参照先による本記事の監修や 当サロンの推奨を意味するものではありません